現在の製薬業界は、数多くの大型医薬品の医薬成分特許が切れる2010年問題を経て国内外の大手製薬メーカーが後発医薬品ジェネリックの製造販売に踏み切っている現状ですが、複数の製薬メーカーが後発医薬品ジェネリックを製造販売を行う事で市場原理と政府の薬価改定により価格崩壊が発生するリスクが高いとされています。
その為、世界中に販売拠点を有していると共に盤石な経済基盤を有する製薬メーカーが生き残って行くと考えられ、企業買収や企業合併などによるさらなる業界再編が進むのが現在の業界環境です。この業界は、大型新薬の開発の余波で次の新薬の開発を行っており、医療費の削減を目的にジェネリック医薬品の推奨や薬価制度の引き下げ改定が実施されている事から新薬が開発され難い環境が形成されています。
その結果、国内メーカーも武田薬品工業やアステラス製薬など大手5社に集約再編が行われる可能性が高く、ドラッグストアに取り揃えられる医薬品の数も減少する可能性を否定出来ないのが現状です。世界の市場では、大規模に行われる業界再編の余波が日本国内まで影響し、海外のメガファーマーによる国内の製薬メーカーの買収や合併が発生するリスクもあります。