日本は、国民皆保険といって、全国民が何らかの形で公的な保障を受けるべく所定の手続きを取っている国家として、かなり以前から維持されています。この制度は、全国民が安心して生活できることを目的として開始されたもので、他の海外の国家からも参考にされることがあったほど評価の高い制度になっています。医療費の負担を軽減してもらうことができるという点は、大変評価される点です。自己負担額を3割にしてくれる制度になっていて、全額自己負担となるとかなりの家計への負担となっているところですので、すべての国民が医療機関を利用する時には活用しています。
この制度の問題点として、今後の運用の維持が難しくなっている点が挙げられます。日本は典型的な高齢化社会に向けて進んでおり、高齢者を支える若い世代の人口が減少傾向にあります。そのため、財源が不足してきて制度の維持自体が難しくなっている時代になってしまいました。消費税増税で対応する動きもありますが、結局負担しなければならないという点では変わりはありません。国家的なレベルで対策が必要な時代になってきているといえます。まずは医療機関の利用を抑えるべく、健康を維持しやすい環境を整えることも必要かもしれません。