日本国内の4割の病院が赤字という実態

日本国内における約4割の病院が、赤字経営に陥っているということをご存知でしょうか。この傾向は年々増加しており、地域住民にも影響しかねない深刻な問題となっているのです。特に中小規模の医療機関の経営が困難になっています。これは国の政策によるところが大きいと言われていますが、その背景の一つとして諸外国に比べて日本は医療機関の数が多すぎることがあるようです。医療機関の数は多いのに、医師や看護師など現場で働く医療従事者の数が少ないのです。

国は入院施設のない小さな個人が経営する医療機関か、逆に大きな総合医療を提供する医療機関に集約したいと考えており、中途半端な規模の医療機関の経営が苦しくなることを承知で、保険点数の引き下げを断行しています。その結果、今までと同じ医療を提供しているだけでは、減収となることがやる前からわかっているのです。保険財政がひっ迫しているということが背景にあるのですが、急激なかじ取りに多くの医療機関が付いていけない状況となっています。生き残るためには、ブランド力が重要になってきます。特殊な医療に特化し知名度を上げることが重要です。また、保険外治療や健康診断などを増やしていくことも、安定経営には必要になってくるでしょう。