歯列矯正を行う前にチェックすべき3つのこと

歯医者のイメージ

皆さんは自分の歯並びに満足していますか?普段は気にしていないフリをしているものの、実は歯並びの悩みがあるという人は少なくありません。歯並びを改善するには、歯列矯正を行います。しかし日本においては歯列矯正というと、子どもが行うものというイメージが強く、大人になってから歯列矯正はできるの?と不安に思っている人も数多くいます。

勘違いされている方も多いですが、大人になってからでも歯列矯正ができます。少々古いデータではありますが、2008年に厚生労働省から発表されたデータによると、矯正治療を受けた推計患者のうち、30%が20代以上の患者でした。近年は審美的な観点から歯列矯正を行うクリニックも増えていることから、大人になってから歯列矯正を行う人の割合はさらに増加していると考えられます。

また、このようなデータもあります。歯列矯正装置を提供するとある会社の調査によると、アメリカ人よりも多くの日本人が「成功するためには見た目の良さが重要である」と答え、歯並びの良い人に「社会的に成功している人」というイメージを抱きやすいという結果が分かりました。

他にも、アメリカ人は歯列矯正を行うことで健康面に良い影響があると答えた人が日本人よりも多かったにも関わらず、日本人は歯列矯正を行うと器具が見えてしまうなど、審美面の影響があることを懸念する人が多くいました。

実際のところ、歯列矯正に対して正しい認識をしているのはアメリカ人であるといえます。歯列矯正を行うと、確かに矯正器具が見えてしまう、歯磨きの手間が増えるなどのネガティブな影響が発生します。しかしながらそれを乗り越えれば、美しい歯並びを手に入れられるだけではなく、歯並びが改善することによりかみ合わせも良くなり、頭痛や肩こりといった症状が無くなる、あるいは軽くなる、歯磨きの際に隅々まで丁寧にブラッシングすることが可能となり、歯周病や虫歯などの口内トラブルを未然に防ぎやすくなります。

日本人では多くの人が歯列矯正に抵抗を覚えています。その理由はさまざまですが、気になる点で大きなものは費用、期間、痛みの3点でしょう。これについて解説します。

1.費用

電卓で計算する人いくら歯列矯正をしたいと熱烈に考えていても、費用をねん出できないのであれば行うことができませんよね。

一般的に歯列矯正と言われて思い浮かぶ、歯の表面に金属の器具を装着するワイヤー治療は70~105万円ほどの費用が必要となります。部分矯正であればそれよりも手ごろな、30~60万円程度で矯正可能です。歯の状態にもよりますが、おおよそこの程度の費用は必要であると認識している必要があるでしょう。

このほかにも器具のメンテナンス代や定期的に通院する際の治療費、治療器具を外した後のアフターケア費用などが別途でかかることもあります。歯列矯正は保険適用外の治療であるため、思ったよりも費用が高額で、治療途中で断念せざるを得ない状況にならないためにも、費用に関しては主治医にきちんと確認しておく必要があるでしょう。

2.期間

スマホでスケジュールを確認する女性次に気になるのは期間です。いくら美しい歯並びになれるとしても、長い間装置を着用し続けることは、審美面を気にする女性にとっては、特に気になるポイントなのではないでしょうか。

ワイヤー治療であれば、およそ2~3年で矯正が完了すると言われています。部分矯正であればそれよりも短く、半年~1年程度で完了します。器具をつけていることが見た目ではわかりづらい裏側ブラケット治療もワイヤー治療と同じく2~3年程度の時間を必要とします。

3.痛み

pixta_48021868_S費用と期間の問題をクリアしても、やはり痛みのある治療は受けたくないですよね。口元は軽くぶつけただけでも強い痛みを感じるため、特に気になる方が多いのではありませんか。

実のところ、矯正治療で感じる痛みはそれほど強くはなく、筋肉痛のような弱く鈍い痛みであることがほとんどです。痛みよりも器具による違和感が気になってしまう人も少なくありません。

以上はあくまで一般論であるため、患者本人の歯並びや治療方針によって大きく左右される部分があります。そのため、現在治療を考えているという場合は迷わず矯正歯科の門を叩きましょう。呉市で矯正歯科を診療しているこの医院のように、実績豊富でさまざまな矯正方法に対応している歯科医院であれば、安心して治療の相談ができます。