歯を補うだけではない、入れ歯の持つ役割とは?

入れ歯の持つ役割

何らかの事情によって歯を失った時に、歯を補う目的で使われるものが入れ歯です。例えば、歯の病気の中でもとりわけメジャーな虫歯や歯周病は、進行すると歯を抜かなければならないほどに悪化します。そのようにして歯を抜いたとしても、口の中にセットするだけで自然の歯と遜色ない見た目で使え、食事も同じようにできるのが入れ歯です。歯を補う治療にはブリッジやインプラントもありますが、入れ歯が一番馴染みがあるという方も多いのではないでしょうか?

歯を失った時に、なぜ入れ歯を使って歯を補うのかというと、歯を失った状態で放置した場合、抜けた歯の両脇にある歯が倒れてきて、その後の生活に支障を及ぼすためです。歯を正しい位置に維持するために、入れ歯などで歯を補う必要があるのです。

入れ歯の持つ役割

入れ歯のメンテナンス入れ歯の役割は歯が倒れてくることを防ぐだけではありません。咀嚼機能や発音機能、審美性を回復させるという3つの役割も持っています。

咀嚼機能とは、食事をする時の食べ物を噛む機能を指します。歯が失われている状態では咀嚼機能に難があり、しっかりと食事をとることができません。食事をサポートすることが、入れ歯の1つの役割です。

発音機能とは、言葉として声を発する機能です。歯が抜けたままでははっきりと発音をしづらく、他人とコミュニケーションをとりにくくなります。このような事態を避けるために、入れ歯で歯を補います。

審美性とは、見た目の美しさです。歯が抜けているとどうしても見栄えが悪く、中にはコンプレックスになってしまう方もいます。他人との接触を避け、社会性が低下することもあります。これを避けるために審美性を回復させることも入れ歯の役割です。

入れ歯の作製にかかる費用と時間

入れ歯の必要性が分かったところで、入れ歯を作るためにかかる費用と時間についてお話します。入れ歯の作製は、素材などにより保険が適用されるか自費診療かに違いが生じます。

例えば、一般的な入れ歯の素材はプラスチックですが、それよりも強度があり、汚れやにおいがつきにくい良質なプラスチックで作られるレジン床の入れ歯は自費診療です。他には、コンフォートというシリコーンで痛みを軽減した入れ歯や、ピンク色で透明感のあるプラスチックを使った目立たない入れ歯は自費診療です。保険適用のほうが費用が安いものの、より自分にあった入れ歯を作るならば自費診療が適しています。ただし、個人に適した入れ歯を作る都合上、完成までに時間がかかることが多いです。少しでも早く入れ歯が欲しい方は注意しましょう。

通常、入れ歯の作製にはだいたい2週間~1ヵ月程度がかかります。その間、型をとって噛み合わせや歯並びなどを確認する必要があるだめ、3~5回歯医者に通わなければなりません。すみれデンタルクリニックのように、最短1日で完成する即日入れ歯を作製してくれる歯医者もあるため、お急ぎの方はこのような歯医者を利用しましょう。